スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

紅梅

 紅しだれの梅の匂ひて父母の九十二歳の誕辰祝ふ

  今朝、鶯の初音を聞く。
  朝刊を取りに出たとき、うら若い鳴き声を聞いた。
  春告鳥の声・・・・・・ホーホケキョ・・・。
 
  庭の紅梅が、見事である。
  枝垂れ梅で、種類は定かでないが、紅しだれだと思っている。
  盆栽に仕立ててあったものを、庭に植えたのが大きく育った。  

紅梅2 紅梅

 私の父と母は、ともに二月生まれで、しかも同い年である。
 そろって健やか、九十二歳を迎えた。
 毎年、観梅の宴は、長寿を祝う宴となる。

スポンサーサイト

草萌え

 庭隅の陽だまりに咲く青き花イヌノフグリか星の瞳か 

  2月とは思えない暖かさが続いている。雨も多い。
  庭と畑をめぐると、すでに春の草花でいっぱい。

  万物を芽吹かせる春の女神が動き始めたようだ。
  そして・・・ああ!
  これから、また、雑草との戦いが始まるのである。

          ホトケノザ                    オオイヌノフグリ
仏の座 犬のふぐり
    最も多い雑草。なぜか春の七草。         西洋では、聖女ヴェロニカの草。
                        
         フキノトウ                     シロバナタンポポ
ふきのとう タンポポ1
    萌黄色は早春の息吹き。            ダンディライオン。綿毛は「愛の信託」

詩城の旅びと

おもしろい。、いっきに読める。
絵画や南フランスへの興味も満足する。 

「詩城の旅びと」   松本清張   日本放送出版協会

  「南仏プロヴァンス国際駅伝」を提案する、謎の女性の投書で始まる。
  ゴッホセザンヌの描いたプロヴァンス地方を舞台にした、美術サスペンス。

      詩城

  カミーユ・クローデルとロダンを前置きに、N展をめぐる美術界の黒い霧
  南仏プロヴァンスの美しい風景。
      エクス・アン・プロヴァンスの古い伯爵家の屋敷である「星の館」
      ゴッホの画のメッカ、アルル。サン・レミの精神病院。

  カネの動く世界陸連はじめ陸上界の黒い霧

  ゴッホの葦ペン画の贋作。 
    あれは、詩情を持つ人が折っていたのだろうか。
    それともゴッホのように素描用に手ごろな葦を見つけて折っていたのだろうか。
     ・・・霧がそれを上から隠した。

  白い馬が名物というカマルグの、湖水の葦で作られる葦ペン。  

  大分の豊後竹田地方とプロヴァンス地方の類似点。
       岡城とレ・ボー城。 大野川とローヌ川
       水路橋、明正井路とローマ時代の水道橋、ポン・デュ・ガール
        ・・・・・・など。

 次々と、道具立てが多くて、飽きさせない。
 映像化するとよさそうな・・・すでに映像化されたのかもしれない、と思った。
 読後は、きっと南フランス、プロヴァンス地方への旅に、出かけたくなる。
 
 ↓応援のクリックをお願いします

 にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ

クロッカス

 衿立てて門を駆け出る足もとのクロッカスの花気づかぬままに

 駐車場脇の花壇に、クロッカスの花が咲いているのを見つけた。
 こんなところに球根を植えていたんだなあ。
 春が、そっと顔をのぞかせたようだ。

  きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具の一つに数えんとする  寺山修司

 この楽しい歌に出会って以来、私はクロッカスが大好きになった。
 クロッカスと口ずさむと、心が浮き立つような響きがある。

          クロッカス2

  クロッカスは秋咲きと春咲きがある。
  秋咲きはサフランと呼ばれ、うすい紫色をしている。
  2月14日ごろに咲くので、聖ヴァレンタインにささげられるそうだ。 
       

白梅

 降る雪に梅の花弁のたじろがず寒き極みに春は立ちたり

 庭の白梅が見ごろである。
 毎年、よその庭よりも開花が遅い。
 「梅に遅速あり」と言われるように、ゆっくりと咲く。

   わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも  大伴旅人

 わが国で最初に、梅の花を庭で育てたのは、大宰府にいた大伴旅人らしい。
 大宰府は、よくよく梅と縁が深い。

梅2 梅1

 梅は、桜と違って匂いがよい。
 「花」は桜をさすが、「花の香」となると梅をさす、というのが古文では常識である。

 色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅かも   よみ人しらず

 庭に、12本の白梅がある。
 中には、朽ちた幹で、なおも花をつける百年を越す古木もある。
 梅には、凛とした趣を感じる。
 その名に、「」の字をもつ花である。

↓応援のクリックをお願いします

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ

1月のDVD

毎年1月下旬~2月上旬は、DVDの映画鑑賞に追われる。
夫が、ビデオショップの誕生日割引き期間・・・どんどんレンタルしてくる。
今年も何本も観たのだが、もうすでに、全部は思い出せない。
全く、なさけない・・・記憶力の低下!

そこで、おすすめの作品をいくつか・・・えっ!もう観ましたか?

  「パッチギ」
     沢尻えりか の名前だけで、夫は借りてきた。
      ・・・若者向きだと思って、全然期待してなかったのだが・・・
    懐かしいフォーククルセイダーズの歌声と70年頃の風景が満載!
      オックスの赤松愛に失神するファン、きのこ頭、イムジン河
      「ナンセンス」「ヨッシ」の学生、全共闘・・・
    つい・・・悲しくて、かなしくて、とてもやりきれない・・・と口ずさみたくなる。
    差別を扱ったテーマは、まじめなのだが、ハンパでない暴力シーンが少し気になる。

  「母べえ」
     母べえ 言わずと知れた、吉永小百合主演の感動作。

   太平洋戦争前と戦中を、思想犯として拘留された父べえ、
   残された母べえと娘二人。それを支える人々のやさしさ、温かさ。
     相変わらず・・・吉永小百合は、このうえなく美しく、哀しく、けなげだ。
     何歳になっても、サユリストにとって・・・彼女は女神である。
   父べえの最後の手紙と、ヤマちゃんの最後の言葉が重く、哀しいのだ。

 「ヒトラーの贋札」   
   第二次大戦中、ナチスドイツはポンドやドルの贋札を作り、敵の経済攪乱をねらう。
   その贋札作りをさせられたユダヤ人たち。
   非人道的な国家戦略の中で、「人間」であり続けようとする人々を描く。
     テーマは、あまりに重い。
     見ごたえのある作品である。

↓応援のクリックをお願いします

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ

白州次郎・正子

 「白州次郎 占領を背負った男」   「白州正子自伝」
               北康利   講談社            白州正子  新潮文庫

         白州次郎        白州正子

 2年前、この本を読むまでは、白州次郎を知らなかった。
   何とカッコイイ男!
 大富豪の家に生まれ、神戸一中からケンブリッジ大学へ、
 途方もない仕送りを受けながら、愛車ブガッティで欧州を駆ける・・・等・・
 ・・・何から何まで桁外れな・・・スケール。
 占領下の日本で、GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と一目置かせながら、
 歴史の黒子として戦後日本の独立と復興に貢献した

 この本を近所の読書家にオススメしたら、 その方が持ってきてくれたのが、
 白州次郎の妻である、白州正子の書いた「白州正子自伝」。
 
   示限流というのは、薩摩の島津藩で行われていた剣道で・・・
    ・・・・・
   その時、橋口は腰刀をぬき、一刀のもとに首を斬った。
   首はひとたまりもなく棺の中に落ちた。
   「こいでよか、蓋をせい」


 自伝の冒頭は、示限流の話で始まる。 
 橋口覚之進は、正子の祖父、写真の樺山資紀伯爵である。
   伯爵というイメージにはない・・・示限流の達人の姿が書かれる。
 表紙の写真は、薩摩隼人の血こそ、白州正子の魂の源だと語っているようだ。

 それにしても、正子の生活は、まさに雲上人そのものである。
 選りすぐられたものに囲まれ、目利きとしての感性が鍛えられたのだろうか。

 白州次郎と白州正子
 この夫妻の、組み合わせの妙は・・・みごとだと思う。
 ため息がでそうな極上のカップルではないか!

↓応援のクリックをお願いします

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ

水仙

 藪かげの水仙白く咲くを剪る青磁の壷に甘く香りき

 水仙の花が、やっと咲き始めた。今年はずいぶん遅かった。

   「水仙」とは、何と美しい名前だろうか。
   和名は、雪中花というそうだが、漢名の水仙には及ばない。
   美少年ナルシスが水中に散ったというギリシャ神話が、シルクロードを旅してきて、
   この名ができたに違いない。

 水仙の花は控えめだが、匂いがすばらしい。
 この匂いが大好きだから、花瓶に差して、家中を水仙でいっぱいにする。

            水仙2
        
   水仙は、ほうっておけばどんどん増える。
   何年も前に父と母が、家の周りの道に沿って、水仙を植えた。
   道を歩くと・・・さながら、水仙の小道となっている。

↓応援のクリックをお願いします

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ

ハーダンガー刺繍

  刺繍針持ちし己をルノワールの少女のごとしと思へば愉し
 
 ハーダンガー刺繍
   ハーダンガーは、ノルウェーの伝統刺繍である。
   もともとは、ハルダンゲルという地方の名称らしい。
   布目を数えながら刺していく刺繍の一種である。

 一昨年、友人の母上の手ほどきで、この刺繍を教わった。
 この母上は、もうこの道を何十年というベテランである。
 
 毎日少しずつ刺していくと、いつか必ず出来上がるのが、うれしい。 
 出来上がれば・・・清楚でシンプルな幾何学模様の美しさが・・・
  ・・・・・小さな失敗など忘れさせてくれる。 
 
         ドイリー                テーブルセンター
   SISYUU4.jpg    SISYUU3.jpg
  
         ドイリー                テーブルセンター
   SISYUU1.jpg    SISYUU2.jpg
  
  今、刺してみたいのは、ソファーの背カバー。
  よい布とよい図案を、探しているところである。
  一針一針・・・来年までに・・・。

↓応援のクリックをお願いします
にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ


にほんブログ村 ハンドメイドブログへ


続きを読む »

白鳥の湖


朝霧の晴れて目覚める湖に寄り添う二羽の白鳥ありき

 ここは、霧深いことで有名である。 
 昨夜から今朝にかけても、濃い霧があたりを覆った。

   家の前の池は、水鳥をはじめ野鳥が多く生息している。
   池の周りには、散策のための遊歩道が作られている。

 今朝、白い霧がすっと流れた向こうに、白鳥がいた
 二羽いる。 どこから、やって来たのか?
 
   HAKUTYOU1.jpg       HAKUTYOU2.jpg

 以前は、黒鳥が一羽、この池に暮らしていた。
   いつのまにか、いなくなって久しい。
 鴨や、鷺や、かいつぶりの遊ぶ池であるが、主役が消えてしまった。

 白い霧に閉ざされた中に、いっそう白く浮かぶ二羽の白鳥。
  長い首のラインが、何とも優雅である。
 白鳥よ!・・・ よかったら、
   ・・・しばらくの間・・・いや、ずっと・・・ここで暮らさないか?
 

草枕

   「 草 枕 」    夏目漱石   

   山道を登りながら、こう考えた。
   智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
   とかくに人の世は住みにくい。


 一昨年秋、熊本の「草枕の道」JR九州ウォーキングに参加した。
 「峠の茶屋」から、みかん畑のの道を歩いて、那古井の湯・「草枕温泉てんすい」まで、
 全行程12km4時間、小説の舞台である「前田家別邸」も見学できた。
 なかなか心に残るコースであった。

 直前に、「草枕」を読み返したのが、出会いの始まりとなる。
 一語一語が、心に響いてくるように思えた。

     「草枕」 新潮文庫              峠の茶屋
   草枕1     草枕5

 その後も、「草枕」をめぐっての出会いが続く。

 昨年の夏、北九州市立美術館で、ジョン・エバレット・ミレイ展があり、
 悲劇「ハムレット」の、水に流れる「オフィーリア」の絵がやって来た。
 
  思案しているうちに、ミレーのかいた、オフェリヤの面影が忽然と出て来て、・・・

 と、「草枕」のヒロイン、那美のイメージとして書かれている、あの絵である。
 夏目漱石はイギリス留学中に、この絵を見たのだ。

    ミレー作「オフィーリア」        グールドの最後のCD
   草枕3     草枕2

 次の出会いは、ピアニストのグレン・グールドを知ることで、やって来る。
 天才ピアニスト、グールドの死の床に置かれていた一冊の本。
 それが、英訳の「草枕」だった。

   雲雀の声がした。・・・・・
   ・・・のどかな春の日を鳴きつくし、鳴きあかし、・・・どこまでも登って行く。
   雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。登り詰めた揚句は・・・・


 この部分を、グールドが朗読した声が残っている。
  もちろん、英語で・・・。
 この孤高の音楽家が最も共感したのが、「草枕」だったなんて・・・。
  雲に入り、声だけになって消えていく雲雀のことをを思いながら、
 グールドの弾く最後のバッハ、「ゴールドベルク変奏曲」を聞くのも、よいと思う。

 このようにして、まだ「草枕」による出会いは続くだろう・・・。
 うーん、しみじみと・・・思う。  「草枕」は、どこまでも深い・・・と。

↓応援のクリックをお願いします

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ

にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。