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沈まぬ太陽

「沈まぬ太陽」     山崎豊子   新潮社

 

 全5巻の大作だが、一気に読み終えた。

 アフリカ篇 上下、 御巣鷹山篇 、 会長室篇 上下、の三部五巻であるが、

作者の丁寧な取材が基盤となり、ドキュメントとしての、おもしろさに満ちている。

 山崎豊子の作品は、「白い巨塔」 、「不毛地帯」と、かつての話題作が、

最近またテレビドラマ化され、注目されている。

 「沈まぬ太陽」も、映画化されたことで、知人がわざわざ届けてくれたのである。

 今、日本航空の再建問題がニュースとなっているが、

その経営破綻の背景に、こんな魑魅魍魎がうごめいていたとは ・・・ 

 

    DVC00011.JPG

 

 520名の犠牲者を出した、日航ジャンボ機123便の墜落事故の現場と

遺族たちを取り上げた「御巣鷹山篇」は、いまさらながら衝撃である。

 事故後も続く、ドルの十年先物予約などの、政・官・財の癒着する腐敗の実態と、

その企業倫理のなさ ・・・ 親方日の丸経営の堕落ぶりは、言語に絶する。

 このような裏に隠された真実を暴く、作者の執念とエネルギーには敬服する。

まさに、・・・ 事実は、小説より奇なり ・・・である。

 

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落葉

もみぢ葉を漏れくる夕陽の下に立つ白髪のひと朱に染まりゆく

  

  一昨日は、木枯らしが吹いた。

   庭の楓も欅も、いっせいに葉を落してしまった。

          シモオン、お前は好きか、落葉ふむ足音を?

               落葉の色はやさしく、姿はさびしい、   

               落葉ははかなく捨てられて、土の上にいる!

          シモオン、お前は好きか、落葉ふむ足音を?         (フランスの詩の一節)

 この季節の 落葉と風は、まさに 「身にしむ」 ように、ひとの心に作用するようだ。

 

  DVC00016.JPG      DVC00039.JPG 

            花水木 の 紅葉                                        楓 の 下紅葉

 

落葉は冬の季語だが、紅葉は秋である。

まだ、紅葉のころ、 2泊3日で父母を連れて温泉に行った。

父母と姉と私と、毎年続けた4人の旅行の、今年は10年目。

父の足がすっかり弱ったので、今回は姉と私の夫を加え、6人で行くことにした。

   1日目は、小城を経て、古湯温泉の吉花亭に泊り、

   2日目は、御船山楽園の紅葉を見て、嬉野温泉の椎葉山荘に泊り、

   3日目は、佐賀市内を見て、佐賀牛を味わった。

御船山の坂を、父は車椅子で、母は杖を持って登り、美しい紅葉を見ることができた。

また、椎葉山荘では、バリアフリーで手すり完備の部屋だったのが、嬉しかった。

ほぼ諦めかけていた今年の旅行だったが、行ってよかった。

      行けてよかった。

あっという間に、紅葉は散り落ち、 ・・・父母にはつらい冬がやって来た。

この旅行で、オススメのグルメは  ・・・

     嬉野温泉   「 よこ長 」 の湯豆腐定食。

     佐賀市  「 季楽 」 の 佐賀牛  焼きしゃぶセット

                                     ・・・ でした。

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遊撃隊始末

「遊撃隊始末」       中村彰彦

朝日新聞夕刊の 「 ニッポン 人・脈・記 」 に 「 お殿さまは、いま 」 というシリーズがあった。

会津松平家に始まり、福島県中村藩相馬家、徳川宗家・徳川慶喜家、久留米藩有馬家、

犬山城主成瀬家、庄内藩酒井家、徳川御三家、旧松代藩真田家・旧彦根藩井伊家まで。

9回にわたって、地方の心のよりどころとなっている「お殿さま」を取り上げた、

大変興味深く、おもしろいシリーズだった。

そして、その6回目が、旧請西藩一万石の藩主 林忠崇 について ・・・、

・・・ 初めて聞く名であった。 

 

                   DVC00013.JPG 

 

自ら脱藩し、藩士59人を引き連れ、新政府軍を相手に孤軍奮闘した20歳の譜代大名。

それが、忠崇公であり、彼を主人公にして、直木賞作家が書いたのが「遊撃隊始末」である。

歴史ドキュメントとして、おもしろく読んだ。

こんな殿様がいたのか?

時勢に流されず、反時代的に生きる精神を持った人 ・・・。 

林忠崇は、享年92歳。剣道や絵や和歌に親しみ、太平洋戦争の直前まで生きたそうである。

      「 琴となり 下駄となるのも 桐の運 」  

 忠崇公の俳句であるが、まるで辞世の句のように ・・・ 含蓄がある。

 

 

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石蕗の花

秋の陽はすとんと落ちて庭隅につわぶきの黄の鮮やかなりし

 

 華やかな秋の夕日が沈むと、みるみると辺りは薄墨色。

 秋の一日は、足下から暮れ急いでいく。その足下に ・・・

 ツワブキ ・・・ 石蕗 ・・・ 夕闇のなか、鮮やかな黄色が目立つ。

 11月が終わり、もう秋が行く ・・・ 季節もまた、急いで巡っていく。

 よい季節ほど過ぎるのは速く、惜しまれる時ほど 短い。

  さて、冬を迎える準備をしなければ ・・・ 。

 

 DVC00002.JPG     DVC00001.JPG

 

最近、感謝したいことがあった。

 飲み会後に最終電車で帰宅途中の次男が、気分が悪くなって電車を降りた。

 息子は、見知らぬ駅で意識をなくし、そのまま倒れたのだ。

 電話があったのは、救急車の中 ・・・ 。

 顔や口を切って血を流したが、大事には至らなかった。

 通りがかりの親切な方が助けてくれて、救急車を呼んでくれたらしい。

 お礼を言いたいと思ったが、個人情報保護ということで名前も教えてもらえなかった。

どなたでしょうか ・・・ 真夜中のXさん ・・・ ありがとうございました。

少ない料金で、家まで走ってくれたタクシーの運転手さんも、ありがとう

ほんとうに ・・・世間って捨てたもんじゃない ・・・ いつか自分も見習わなくては。

 

次男は、11月下旬に福岡市内に引っ越していった。

東京から戻って1年半、再び自立して ・・・ 巣立っていった ・・・ よかったね。

もう、毎朝5時半に起きることも、真夜中過ぎに駅まで迎えに行くこともなくなった。

これでよかった ・・・ でも ・・・ ちょっぴり、空の巣状態のわが家 ・・・ かな!

 

 

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