正月七日
七草 と 厄払いの日 ・・・・・・ 正月七日の伝統行事
七草粥と七草汁
明日よりは春菜摘まむと標めし野に昨日も今日も雪は降りつつ
山部赤人 万葉集より
<明日からそこで春菜を摘もうと心づもりをしていた野原に、
昨日も今日も雪が降り続いている。>
私は、いまだに七草(七種)を摘み揃える自信がない。
「春の七草、言いきるね?」と、毎年きまって父は言った。
そして、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草」と暗誦した。
七草のゆで汁は、七草湯に。
朝、まな板の上で「なずな打ち」がある。
「唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に七草はやして、トコトントコトン・・・」
正月のブリの余ったのと、豆腐の入った七草汁が伝統なのだが、いつしか七草粥にかわった。
夜は、鬼払いの豆まきをした。
父が、神棚にあげた豆の枡に、パンパンと柏手を打つ。
女たちは、七輪の炎の上で杉の葉を燻し、うちわを持って、白い煙を部屋中にあおる。
父の大きな声が、闇の中に響く。
「ふくはーうち、ふくはーうち、おにはーっそと!」
豆が、パラパラパラパラ・・・・。
女たちは、顔を赤い火に照らされて、
「アー、くさくさくさくさ!」
うちわで、パタパタパタパタ・・・。
「ふくはーうち、ふくはーうち、おにはーっそと!」
パラパラパラパラ
「アー、くさくさくさくさ!」
パタパタパタパタ
・・・・・・子供の私は、暗闇を這って豆を拾う。
明かりがつくと、年の数だけ豆を食べる。
厄年の者は、豆と1円玉を入れてひねったものを、辻に捨てに行く。
厄を捨てるのだ。
帰りは、決して後ろを振り返ってはいけない。
厄がついてくる。一目散に帰る。
なぜ、7日にこんなことをやっていたのだろう?
私は、ほかに7日に豆まきをするという家を知らない。
今は、節分の日に、買ってきた豆を庭に向かってまくだけになった、
七草にしても、何か「7」という数字にこめられた意味があるのではないだろうか?
いずれにしても、7日までが松の内。
昔の我が家では、この日にお鏡開きもしたし、注連飾りなどの正月のお飾りもすべてを取り外し、お正月はおしまいになっていたのだ。
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七草粥と七草汁

明日よりは春菜摘まむと標めし野に昨日も今日も雪は降りつつ
山部赤人 万葉集より
<明日からそこで春菜を摘もうと心づもりをしていた野原に、
昨日も今日も雪が降り続いている。>
私は、いまだに七草(七種)を摘み揃える自信がない。
「春の七草、言いきるね?」と、毎年きまって父は言った。
そして、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草」と暗誦した。
七草のゆで汁は、七草湯に。
朝、まな板の上で「なずな打ち」がある。
「唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に七草はやして、トコトントコトン・・・」
正月のブリの余ったのと、豆腐の入った七草汁が伝統なのだが、いつしか七草粥にかわった。
夜は、鬼払いの豆まきをした。
父が、神棚にあげた豆の枡に、パンパンと柏手を打つ。
女たちは、七輪の炎の上で杉の葉を燻し、うちわを持って、白い煙を部屋中にあおる。
父の大きな声が、闇の中に響く。
「ふくはーうち、ふくはーうち、おにはーっそと!」
豆が、パラパラパラパラ・・・・。
女たちは、顔を赤い火に照らされて、
「アー、くさくさくさくさ!」
うちわで、パタパタパタパタ・・・。
「ふくはーうち、ふくはーうち、おにはーっそと!」
パラパラパラパラ
「アー、くさくさくさくさ!」
パタパタパタパタ
・・・・・・子供の私は、暗闇を這って豆を拾う。
明かりがつくと、年の数だけ豆を食べる。
厄年の者は、豆と1円玉を入れてひねったものを、辻に捨てに行く。
厄を捨てるのだ。
帰りは、決して後ろを振り返ってはいけない。
厄がついてくる。一目散に帰る。
なぜ、7日にこんなことをやっていたのだろう?
私は、ほかに7日に豆まきをするという家を知らない。
今は、節分の日に、買ってきた豆を庭に向かってまくだけになった、
七草にしても、何か「7」という数字にこめられた意味があるのではないだろうか?
いずれにしても、7日までが松の内。
昔の我が家では、この日にお鏡開きもしたし、注連飾りなどの正月のお飾りもすべてを取り外し、お正月はおしまいになっていたのだ。
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