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人間臨終図鑑

  「人間臨終図鑑 」   山田風太郎  徳間文庫

     一たび生を受け滅せぬもののあるべきか ・・・・ 幸若舞「敦盛」
 
     知らず生まれ死ぬる人、何方より来たりて何方へか去る ・・・鴨長明「方丈記」


  オイオイ!臨終?縁起でもない、もっと明るい本を読んだら?
  そんな声が聞こえてきそうであるが、この本は暗い内容の本ではない
  その人の死を語ることは、その人の生を語ることである。

     死は終わりを意味するが、残された者には始まりを意味する。  E・シュナイドマン 

              臨終

 人間を、「何歳で死んだか」ということだけを基準に分類して、列挙した本である。

 15歳で火あぶりの刑になった八百屋お七から・・・最後は121歳まで。
 たとえば、「十代・・」では、大石主税、アンネ、森蘭丸、天草四郎、ジャンヌダルク・・・。

    日光華厳の滝から飛び込んだ一高生 藤村操の、「厳頭の感」
        悠々たるかな天壌、遼々たるかな古今 ・・・・・・
    「日本ではじめて、人生の意味を求めて自殺した若者」として、感動を残す・・・など。

 「二十代で死んだ人々」の冒頭で、筆者は言う。
        死をはじめて想う。それを青春という。

 古今東西の、英雄・偉人・芸術家・美女・犯罪者・・・この本は、死の辞典となっている。

 思わず、自分の年齢のページを読んでみる。
      ベートーベン、水野忠邦、寺田寅彦、北原白秋、大松博文・・・・。
 この人たちは、私の齢で、もう亡くなったのか。
      ちなみに、ベートーベンの最期の言葉は、
         「友よ、拍手を・・・喜劇は終わりぬ!」  だった。

 しかし、まだまだ私の齢など、第2巻の始めのほうである。この本は3巻まで続く。
 全部を通して読む必要はない。
 辞書のように読めばいいのだ。

 では、最後に筆者の言葉、
     神は、人間を、賢愚において不平等に生み、
               善悪において不公平に殺す。     山田風太郎
 



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