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杜甫ノート

  今日は、雨風が激しく、春2番が吹いたのらしい。
 全国に先駆けて、福岡では桜の開花宣言がでた。
  そして私は、漢詩の本を読んでいる・・・・・・ちょっと、かたいかなあ?

「杜甫ノート」   吉川幸次郎
       唐の詩人「杜甫」の生涯と、代表的な詩篇の鑑賞ノート

        杜甫2

   杜甫は、詩仙李白と並び詩聖と呼ばれ、中国最大の詩人とされている。
   私は、李白の詩を愛してきたが、それでも杜甫の詩の崇高さはわかる。

   杜甫の一生は、漂泊と窮乏の中にある。
   芭蕉と違って、家族を連れ家財道具いっさいを持っての旅である。
   
   杜甫は五十九歳で、漂泊の舟中で死ぬ。
   李白が、水中の月をつかまえようとして溺れ死んだのと、比較して、
   いかにも杜甫らしい、と作者は述べている。   
   ・・・「杜甫一生憂う」・・・と言われるのだ。

   私は時節がら、「春雨」という項が、心に残った。

            春夜喜雨
     好き雨は時節を知り        春に当たりて乃ち発生す
     風に随いて潜かに夜に入り   物を潤すに細かにして声無し
     野径に雲はともに黒く       江船に火は独り明らかなり
     暁に紅の湿れる処を看れば   花は錦官城に重からん
 
                              ( 錦官城は、成都のこと)

  昭和20年3月に、「今年のような苛烈な戦局の中でも、桜は咲くだろうか」と言われて、
  作者は、杜甫のこの詩一首を講じようと思ったそうだ。感動的な話である。

  この詩は、希望と期待の詩なのである。
  明日への期待は、「舟に点る火」で始まり、「しっとりと雨にぬれた重い花」になる。
  夜の闇の中から、明日の光明が期待され・・・それは完全に果たされるのである。 
     ・・・・・・・  
  「杜甫こそは、まことに、中国の詩人中、最も人道的な詩人であった。」 

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