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遥かなる絆

「あの戦争から遠く離れて」    城戸久枝
    私につながる歴史をたどる旅    情報センター出版局

 昨年末に、近所の方が貸してくださった本である。
 その方は、自分の両親も引揚者なので、満州や中国残留孤児について書かれたものに興味があるのだと、言われてこの本を置かれていった。

  NHKで放送が始まった、土曜ドラマ「遥かなる絆」の原作である。
  第1回を見たが、以前見た「大地の子」の感動を思い出して、今後を楽しみにしている。

         遥かなる絆 

 日中の国交が断絶していた1970年に、文化大革命の中国から命がけで帰国した戦争孤児、それが作者の父、城戸幹(孫玉福)である。
 満州国軍の軍人であった祖父・・・祖母・・・父の養母、
 中国留学を契機にして自分自身につながる歴史に向き合っていく作者。

 大河の流れのような歴史の中で、その時代を懸命に生きた三世代のノンフィクション小説である。
 日本人孤児をわが子として育てる養母の姿が、胸を打つ。
 すべてに別れ、記憶にもない両親や祖国へ「帰ろう」とする強い意志・・・それを支えるものは何だったのだろうか?

 三世代にわたるノンフィクション小説といえば、ユン・チアン作「ワイルド・スワン」もぜひ併読してほしい。
 中国の軍閥時代から、文化大革命後までの祖母、母、自分という三世代の女性を描いた作品で、中国という国を改めて教えられる。
この本で、文化大革命の恐ろしを知ったから、そのさなかに日本に帰国することが、どれほど大変で命がけであったか理解できる気がしたのである。

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